さとう式リンパケアには、
３つの基本があります。

１つ目は、身体は腔で構成されている。
２つ目は、支持筋は屈筋である。
３つ目は、筋肉をゆるめる。

です。

身体には大きく分けて、口腔・胸腔・腹腔という3つの空洞があり、ペットボトルのようなものだとイメージしてください。

その筒状の空洞を広く保てれば、内臓は活発に働き、健康も美顔も美ボディも手に入ります。

しかしながら、これらの腔がつぶれると、心臓や肺、お腹の中の内臓が圧迫され、姿勢もバランスを崩し、さまざまな体のトラブルを引き起こしてしまいます。

一般的には「人間の身体は背骨が支えている」と考えられがちですが、例えば、重たい頭を細い首の骨だけで支えられるはずはなく、首の前にある筋肉（屈筋）がサポートしているという捉え方が屈筋理論です。

筋肉には関節を曲げるときに力が入る「屈筋」と伸ばすときに力が入る「伸筋」があり、お互いに拮抗しながら関節を動かします。

このうち、例えば、首の前を支える筋肉が「屈筋」にあたりますが、これが強く収縮すると頭が引っ張られて姿勢は前かがみに、すると胸の大胸筋も同時に収縮してしまい、反対側の背中で拮抗する「伸筋」までもが無理に引っ張られ、かたくねじれる悪循環が生じます。

これが痛みやコリの原因にもなります。

この状態で「姿勢をまっすぐにしよう」と、「伸筋」である背中の筋肉を無理に伸ばしても、前側の「屈筋」が収縮したままでは根本的な解決にはなりません。

そこで強く収縮している「屈筋」の緊張をリンパケアの弱い刺激でゆるめていくことで身体は自然なポジションにバランスを取り戻します。

このように、関節の内側にあり関節を曲げるときに力が入る「屈筋」が内から外へ拡張しながら身体を押し上げるように支えているという捉え方が屈筋理論になります。

筋肉が縮まった状態で動かなくなると、筋肉内の体液（リンパ間質液）の流れが悪くなり、老廃物が排出されなくなります。

筋肉がパンパンに張ると、筋肉を包んでいる筋膜が引っ張られて、刺激され、痛みとなっていきます。

「押さない！揉まない！引っ張らない！」を基本に筋肉をゆるめることで、痛みが緩和され体液の流れもよくなります。

筋肉をゆるめる
↓
筋肉がふくらむ
↓
筋肉内の圧力が低い状態になる
↓
リンパ間質液の流れがスムーズに！

さとう式リンパケアで対象にしているのはリンパ管のなかのリンパ液だけではなく

細胞のまわりを浸している細胞間質液（体液、組織液）＝リンパ間質液です！

リンパ間質液は主に筋肉のポンプ機能によっても循環していますので筋肉をゆるめて質のいい筋肉にケアすることを大切にしています。

いのちの仕組みに則った身体の本来の働きを感じながら知ることで、美しく健やかに、本来のニュートラルに還っていけます。

講座ではより詳しく体験を通して学びながら、軽やかに生きていけるヒントも．．